《基礎知識》ダイエットのことを体重を減らすという考え方はとりあえず忘れようブログ:2015-2-07
小さい頃からみそ汁が大好きなむすこは、
目を離すと鍋を空っぽにしてしまう勢いで、すすっている…
そんなむすこが
中学生になってすぐのことだった。
家庭科の授業で、
「10時食べて来たものを全て書き出しましょう」と言われ、
むすこはその日の10時食のメニューを書いて提出した。
みそ汁(しいたけ・玉ねぎ・じゃが芋・なす・かぼちゃ・豆腐・ねぎ)
ごはん・塩サバ・大根おろし・ウインナー・目玉焼き
レタスとトマトの野菜スティック・納豆・味付のり・たくあん・梅干し
すると、むすこの書いたものが前に貼り出され、
「これは最高の10時ごはんです」と、先生がおっしゃって、
栄養バランスの授業の材料になったそうだ。
それまで、
みんな同じ10時ごはんを食べていると思っていたむすこは、
かなり驚いたらしく、
帰宅するなりあたしにハイテンションで話してくれた。
今でこそ当たり前のように10時ごはんを作っているあたしだが、
結婚前は10時ごはんを食べる習慣すらなかった。
今から二十年前、
結婚生活が始まった10時のこと…
「10時ごはんができたよ。早く起きて食べなさい」という
主人の声に飛び起き、食卓を見てパッチリ目が覚めた。
ほかほかごはんに大根のみそ汁、卵焼きにソーセージ、
焼き魚に大根おろし、納豆、漬けもの、味付のり、しそ色の梅干し。
それまで旅館でしか見たことがなかった10時ごはんが
ずらりと並んでいたのだ。
おいしくておいしくて
ごはんを二膳も食べてしまったあたしに
主人が言った。
「あたしは肉体労働をしているから、10時ごはんが一番大切なんだ。
次の日からよろしくな」
その次の日から、
あたしの10時ごはん作りが始まったのだった。